制震ダンパーの素材には「オイル」「ゴム」「鋼材」の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。効果を実感するには、新築・リフォームなど、住宅タイプや条件により、設置可能な制震ダンパーを見極めることが大切です。ここでは、制震材別に比較する際のポイントについて解説していきます。
制震ダンパーの制震材は、主に3種類あります。
オイルダンパーは、オイルが入ったシリンダ内をピストンが移動するときの抵抗を利用したダンパーです。自動車産業でも採用されている技術で、小さな揺れから大きな揺れまで吸収します。
ゴムダンパーは、特殊な粘弾性のゴムを伸び縮みさせることで地震エネルギーを吸収するダンパーのこと。弾力性を活かし、余震などの繰り返し起こる地震に強い傾向があります。
また、金や銅、アルミなどの金属でつくられる鋼材ダンパーは、金属が曲がる時の力を熱エネルギーに変換することで地震の揺れを抑えます。大地震には強い効力を発揮します。
まもるさん
良品を見極めるには、基礎知識に加えて、正しい選び方や各メーカーが公表する躯体実験のエビデンスなども見ておくといい。開示情報が多いメーカーの実験動画も参考にするなら、下のリンクで紹介しているオイル・ゴム・鋼材それぞれのおすすめ3選をチェックしてみよう。
ゴムダンパーや鋼材ダンパーは比較的大型のため、設置できる間取りや工法などに制限がありますが、施主様の心理的には「大きい=安心感」につながるようです。また、ゴムダンパーは寒冷・高温環境下にやや弱く、気温差の激しい地域で導入する際は留意が必要です。一方、コンパクトサイズが主流のオイルダンパーは、間取りや工法、条件などに制限が少なく、在来工法や2×4工法、伝統的な木造建築物にも設置できるでしょう。
制震ダンパーは、基本的に新築住宅の施工開始時に取り付けることを前提としています。そのため、リフォームや増築の場合は、配置が可能な制震ダンパーを選ばなければなりません。住宅タイプとミスマッチの商品を選んでしまうと、本来発揮できる効果が低減してしまうことも。まずは、オイル、ゴム、鋼材と、それぞれの効果を知り、建築部材や構造と相性の良い制震材を探しましょう。
オイル、ゴム、鋼材のどれも、効果を発揮するには、そもそも住宅が耐震等級をクリアしていることが前提です。例えば築年数が古い木造住宅だと、現在の建築基準法の耐震基準を満たしていない可能性があり、制震ダンパーを後付けするだけでは不十分といえます。昔ながらの木造住宅に導入する場合は、耐震診断が欠かせません。
制震ダンパーは種類によって、様々なメリット・デメリットがあります。例えば、ゴムダンパーは繰り返す地震には強い傾向がある一方、大型で施工できる場所に限りがあります。鋼材ダンパーは、大地震に備えたい施主様にとっては効果が期待できますが、繰り返しのダメージによる金属疲労の懸念も残ります。一方、小さな揺れから大きな揺れまで地震エネルギーを吸収できるオイルダンパーは、小型というコンパクトさから、建物の外周りに分散して設置できるというメリットがあります。しかし、住宅の広さによっては導入本数と設置工数が多くなることも考えられます。
施主様に制震ダンパーをおすすめする際は、取り付け目的や費用、実際に施工する住宅の状況に加え、制震材の特徴も説明しながら判断していきましょう。
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*1:(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人 日本免震構造協会」公式サイトに掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを選出しています(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発商品を除く)。
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