
大工一筋40年!木造住宅に多くの制震ダンパーを設置してきた私が選び方を紹介しよう。地震を起こす気まぐれな「なまズン」の機嫌がいいうちに…!
地震大国日本では、いつ、どこで大地震が起こるか予測ができません。2017年に内閣府が実施した世論調査*では、72.8%の人が「建物の倒壊」に不安を抱いているという結果に。これからは、家をつくる工務店が、家とお施主様を守る時代!当サイトでは、建築のプロ・工務店が知っておきたい、制震ダンパー導入のヒントを紹介します。「耐震+制震」のダブル補強で、地震に負けない家に格上げしましょう。
*参照元:内閣府「世論調査」(https://survey.gov-online.go.jp/h29/h29-bousai/2-2.html)
「制震ダンパーは種類が多くて、何を選んだら良いか分からない…」という方のために、手軽に取り付けられる「施工が簡単な制震ダンパー」や、安全性が高い「在来工法を強固にする制震ダンパー」、販売実績がある「知名度が高い制震ダンパー」をご紹介。導入時は、施工性やダンパー本体のサイズ、住宅との相性も確認しましょう。

・40坪、最短2時間で設置完了
・120年(※1)の品質保証があるためメンテナンス不要
| 価格 | 要問合せ |
|---|---|
| サイズ | 55mm×245mm×145mm |
| 設置本数 | 8本~24本/30坪~40坪 |
| 施工期間 | 2~3時間/1棟あたり |

・2×4工法にも取り付け可
・タスキと筋交いと同フレームへ設置可能
| 価格 | 約60万円/40坪 |
|---|---|
| サイズ | 要問合せ |
| 設置本数 | 要問合せ |
| 施工期間 | 要問合せ |
(*1):(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/hosho/)
【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人 日本免震構造協会」公式サイトに社名が掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを2社選出(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発製品を除く)。
下記に「素材別・制震ダンパー比較表」をご用意しました。技術担当者や決裁者など社内理解を得る際や、稟議書の添付資料としてご活用ください。
サイズ別(小型・大型)、制震材別(オイル、ゴム、鋼材)と、制震ダンパーには、様々なチェック事項があります。種類が多く「どれを選べばいいか分からない」というときは、導入事例をもとに検討してみてください。
(*1):(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/hosho/)

付属の施工マニュアルに従い、ビスで留めるだけの簡単施工で、現場の作業者からお褒めの言葉をいただいたとのこと。ダンパー本体が軽量のため、作業者ひとりで安全に取り付けられたことも好評でした。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/works/case37/)

すでに「αダンパーExⅡ」を導入している木造住宅の増築で、追加施工を行いました。「αダンパーExⅡ」は新築への導入はもちろん、増築部分への配置やリフォームにも対応でき、その小型の特長に現場監督から「これ施工簡単だね」という声をいただきました。お施主様も「これからは、こういうのが大事」とご納得いただけました。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/works/case14/)


αダンパーExⅡの配置計画は、トキワシステムの専門設計スタッフが行います。
お施主様の住宅情報を元にしたコンピュータモデルに、地震エネルギーを加えるシミュレーションを実施し、建物の変位量を算出して効果を検証。梁のかかり方や金物干渉の有無を考慮し、設置現場でのトラブルを未然に想定しながら、適切に配置を決定していきます(画像上:在来工法配置例/下:2×4工法配置例)。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/support/)
「制震装置付き耐力壁試験」(動画上/構造用合板・下/筋かい)は、耐力壁に「構造用合板」と「筋かい」をそれぞれ加え、周期を変えてを行う試験です。
各動画の前半では耐力壁への加振による変化が、後半では制震ダンパーを取り付けた状態での試験の様子が確認できます。耐力壁のみの場合、揺れが激しくなると木材への剪断(切断する力)が生じてしまいますが、制震ダンパーが取り付けられた実験動画では、ダンパーが伸縮して揺れを吸収し、変位量が抑えられている様子が分かります。
| 所在地 | 静岡県浜松市西区大平台2-48-24 |
|---|---|
| 電話番号 | 0120-948-314(フリーダイヤル) 053-525-8080 |
| 企業HP | https://www.tokiwa-system.com |

(お施主様の)奥様が阪神・淡路大震災を経験されたこともあり、大地震の後に繰り返される余震にも耐え続けられること、被災後の修理コストを抑えられることを重視してGVA導入をお決めになったケースです。
参照元:アイ・エム・エー公式HP(https://www.imanet.jp/voice/#chapter01)
東日本大震災で震度6強の揺れに見舞われましたが、お施主様のお宅では被害がありませんでした。夜中の余震では「キュッ、キュッ」という音でダンパーが効いていることが分かったそうです。
参照元:アイ・エム・エー公式HP(https://www.imanet.jp/tohoku/#chapter01)

GVAは、東京理科大学監修の下で多くの検証実験を実施し、設計ポリシーを確立しました。設置計画にあたっては、建物の偏心、階ごとの荷重を考慮しながら、外壁・内壁を問わず必要な個数を必要箇所に配置します。最大で70%以上揺れを低減することを目指して、無駄のない配置計画を策定しています。
参照元:アイ・エム・エー公式HP(https://www.imanet.jp/gva/system/)
阪神・淡路大震災発生時、神戸で観測された強震波形を再現した振動実験です。試験躯体の1体にはGVAが、もう1体には同じ箇所に筋かいが組み込まれています(動画上)。筋かいモデルでは、わずか数度の揺れで次々と剪断が発生。筋かいの支えを失った躯体は、大きく揺れ動いています。
一方、GVA設置モデルでは大きな変位がないことが分かります。GVAのダンパー部をアップで記録した下の動画を見ると、ダンパーが左右に動き、激しい揺れを吸収している様子が見て取れます。
| 所在地 | 東京都中央区新富1-7-7新富センタービル3F |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3553-5400(代表) |
| 企業HP | https://www.imanet.jp/ |
制震ダンパーの設置タイミングは、新築施工時がほとんどです。近年のリフォーム市場規模の拡大により、増改築で制震ダンパーを希望するお施主様も増えています。後付けで導入するには、まず、住宅タイプ、築年数(耐震等級)、設置場所に対応するダンパーのサイズを確認しましょう。
制震ダンパーは、窓枠付近などの狭い場所にも取り付けられる「小型」と、主に梁や柱に取り付ける「大型」に分けられます。小型は、作業員1人でも手軽に運搬・設置ができる施工性が特長。一方の大型は、そのサイズ感からお施主様に安心感を与えられるというメリットが挙げられます。
「木造軸組工法」のみに対応する制震ダンパーがほとんどですが、中には「2×4工法」専用・対応可の製品もあります。お施主様の住宅が2×4工法の場合は、対応可能な製品から選びましょう。また、小型であるほど設置条件への対応度が高くなるため、工法に縛られず導入できる傾向があります。
制震ダンパーは、構造が複雑で「建築基準法」に定めがないため、家づくりのプロでも正しい理解のハードルが高いといわれています。お施主様へ説明する場面をイメージしながら、基本的なポイントを確認しましょう。
ここでは、制震ダンパーを導入して、家と人を守るための情報を紹介します。地震には余震がつきものです。熊本地震では、最大震度7の揺れが2度発生。最初の震度7に耐えた住宅も2度目の揺れで倒壊するケースが多く見られました。地震が頻発する昨今は特に、どんな地震が襲ってきても倒壊しない家づくりが重要です。“人命を守る家”のニーズは、ますます高まっているのです。
制震ダンパーには、耐震基準や耐震等級といった、法で定められた統一基準がありません。各社がそれぞれの条件とで耐久試験などを実施して評価を行っているため、「揺れをXX%低減!」といった数値を単純比較することもできません。そのため、どの種類の制震ダンパーにも共通するチェックポイントを押さえ、工務店ならではの知識と視点で良品を見極めることが大切になります。
オイルダンパーは筒状のシリンダーに粘性体を封入したもので、シリンダーが伸縮することによって地震の運動力を吸収し、熱エネルギーに変換します。動作の原理は、自動車の振動を吸収するショックアブソーバーと同様です。
制震ダンパーに使用されるゴムは、粘着性があるものから、ほとんど弾まない性質を持ったゴムまで様々です。いずれも地震力を吸収し、熱エネルギーに変換して空気中に放出することで、建物の揺れを軽減します。
金属を使う鋼材ダンパーは、地震発生時の力を受けて鋼材が変形(降伏)することで建物を守ります。鋼材を変形させるほどの大きなエネルギーを受けてはじめて効力を発揮するため、大地震への備えとなります。