ここでは、調査を行った木造住宅用制震ダンパーメーカー16社を紹介しています(2022年6月1日調査時点)。各社の導入事例や評判等を参考に、地震から家と人を守る制震ダンパーを選びましょう。
「制震ダンパーは種類が多くて、何を選んだら良いか分からない…」という方のために、手軽に取り付けられる「施工が簡単な制震ダンパー」や、安全性が高い「在来工法を強固にする制震ダンパー」、販売実績がある「知名度が高い制震ダンパー」をご紹介。導入時は、施工性やダンパー本体のサイズ、住宅との相性も確認しましょう。
・40坪、最短2時間で設置完了
・120年(※1)の品質保証があるためメンテナンス不要
・2×4工法にも取り付け可
・タスキと筋交いと同フレームへ設置可能
・販促ツールでの工務店フォロー
・無料のシミュレーションソフトを提供
(*1):(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人 日本免震構造協会」公式サイトに社名が掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを3社選出(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発製品を除く)。
サイズ別(小型・大型)、制震材別(オイル、ゴム、鋼材)と、制震ダンパーには、様々なチェック事項があります。種類が多く「どれを選べばいいか分からない」というときは、導入事例をもとに検討してみてください。
(*1):(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
付属の施工マニュアルに従い、ビスで留めるだけの簡単施工で、現場の作業者からお褒めの言葉をいただいたとのこと。ダンパー本体が軽量のため、作業者ひとりで安全に取り付けられたことも好評でした。
すでに「αダンパーExⅡ」を導入している木造住宅の増築で、追加施工を行いました。「αダンパーExⅡ」は新築への導入はもちろん、増築部分への配置やリフォームにも対応でき、その小型の特長に現場監督から「これ施工簡単だね」という声をいただきました。お施主様も「これからは、こういうのが大事」とご納得いただけました。
αダンパーExⅡの配置計画は、トキワシステムの専門設計スタッフが行います。
お施主様の住宅情報を元にしたコンピュータモデルに、地震エネルギーを加えるシミュレーションを実施し、建物の変位量を算出して効果を検証。梁のかかり方や金物干渉の有無を考慮し、設置現場でのトラブルを未然に想定しながら、適切に配置を決定していきます(画像上:在来工法配置例/下:2×4工法配置例)。
「制震装置付き耐力壁試験」(動画上/構造用合板・下/筋かい)は、耐力壁に「構造用合板」と「筋かい」をそれぞれ加え、周期を変えてを行う試験です。
各動画の前半では耐力壁への加振による変化が、後半では制震ダンパーを取り付けた状態での試験の様子が確認できます。耐力壁のみの場合、揺れが激しくなると木材への剪断(切断する力)が生じてしまいますが、制震ダンパーが取り付けられた実験動画では、ダンパーが伸縮して揺れを吸収し、変位量が抑えられている様子が分かります。日々の小さな揺れから制震ダンパーが揺れを吸収してくれるため、地震が発生した際には本来の制震性能を発揮することができます。
所在地 | 静岡県浜松市西区大平台2-48-24 |
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電話番号 | 0120-948-314(フリーダイヤル) 053-525-8080 |
企業HP | https://www.tokiwa-system.com |
(お施主様の)奥様が阪神・淡路大震災を経験されたこともあり、大地震の後に繰り返される余震にも耐え続けられること、被災後の修理コストを抑えられることを重視してGVA導入をお決めになったケースです。
東日本大震災で震度6強の揺れに見舞われましたが、お施主様のお宅では被害がありませんでした。夜中の余震では「キュッ、キュッ」という音でダンパーが効いていることが分かったそうです。
GVAは、東京理科大学監修の下で多くの検証実験を実施し、設計ポリシーを確立しました。設置計画にあたっては、建物の偏心、階ごとの荷重を考慮しながら、外壁・内壁を問わず必要な個数を必要箇所に配置します。最大で70%以上揺れを低減することを目指して、無駄のない配置計画を策定しています。
阪神・淡路大震災発生時、神戸で観測された強震波形を再現した振動実験です。試験躯体の1体にはGVAが、もう1体には同じ箇所に筋かいが組み込まれています(動画上)。筋かいモデルでは、わずか数度の揺れで次々と剪断が発生。筋かいの支えを失った躯体は、大きく揺れ動いています。
一方、GVA設置モデルでは大きな変位がないことが分かります。GVAのダンパー部をアップで記録した下の動画を見ると、ダンパーが左右に動き、激しい揺れを吸収している様子が見て取れます。
所在地 | 東京都中央区新富1-7-7新富センタービル3F |
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電話番号 | 03-3553-5400(代表) |
企業HP | https://www.imanet.jp/ |
熊本地震が発生した際、お隣の酒造工場では10トンのタンクが動くほどの揺れに見舞われましたが、お施主様のお住まいは被害ゼロ。お住まいがご親族の避難所になるほど安心感があったとのことです。
アイビーホーム様では、モデルハウスでMIRAIEを紹介しています。お施主様は見学でMIRAIEを知って導入を決意。竣工に発生した震度5強の地震では、被害ゼロでした。(※2022年6月調査時点)
MIRAIEはアンカーボルトによって基礎と強固に緊結されるため、地震によって発生するエネルギーを瞬時に制震材へ伝えることが可能です。地震エネルギーを効率よく逃す三角形のダンパー構造や、独自技術である高減衰ゴムの性能によって、1階の4ヵ所のみという少ない設置数で、建物の揺れ幅を最大で95%抑えることができます(同社調べ)。
実際に観測された地震を再現した振動台実験です。上の動画は、2016年に熊本県益城町で観測された「熊本地震」の地震波、下の動画は1995年の「阪神・淡路大震災」の地震波がベースとなっています。試験躯体は、在来軸組工法、耐震等級3相当の木造住宅で、MIRAIEを設置した場合と非設置の場合を比較しています。
構造体の接合部を支点に大きく揺れて破損した非設置モデルに対して、設置モデルではダンパーが振動の衝撃を吸収し、建物の揺れを抑えているのが分かります。余震をシミュレートした実験でも、揺れ幅は一定に抑えられていました。
所在地 | 兵庫県神戸市中央区脇浜町3-6-9 |
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電話番号 | 079-456-5383(ハイブリッド事業本部制振ビジネスチーム) |
企業HP | https://miraie.srigroup.co.jp |
トキワシステムは、各研究機関での実験・試作を重ね、オイル式の制震ダンパー「αダンパーExⅡ」を開発しました。独自の振動実験結果では、揺れによる変位量が最大55%低減(*1)。地震エネルギーの吸収力だけでなく、施工性や業界でも有数の120年製品保証(*2)も特徴です。
(*2):(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
3Mは、4つの事業部門からなり、サイエンスの力で広範な産業分野に寄与しています。制震ダンパーの開発は、トランスポーテーション&エレクトリニクスでの建設・建築関連を扱う事業部が行っています。不燃認定も取得している「3Mダイノックフィルム」と呼ばれる建築内装仕上げ材などの製品も提供しています。
BXカネシンは、木造住宅用制震装置のほかに、木造住宅用接合金物、住宅用換気金物、建築用資材の開発販売を手掛けています。木造住宅用制震装置の導入事例には、EQガードをはじめ、DIT制震筋かい金物、V-RECS〈SG〉、V-RECS 2×4〈SG〉があり、地震の揺れを吸収して抑制する構造を実現しています。
アイ・エム・エーは、戸建て住宅用の制震金物販売など、地震対策に関するサービスを行っています。木造住宅の地震対策として、制震ダンパーではGVA(ジーバ)、X-WALLなどの製品を開発。カンボジアのシェムリアップに小学校を建てるなど、社会貢献にも力を入れています。
まもるさん
「16社すべてを一度に比較するには、時間がない!」という方は、下の「制震ダンパー3選」をチェック。特徴別に小型・大型のメリットも紹介してるので、ぜひ参考にしてほしい。
アイディールブレーンは、地震や台風などの自然災害から多くの人々を守るために、安全で快適な社会づくりに貢献しています。地震対策の製品例としてミューダム®や制震テープ®などがあります。導入事例として、文化財保存コンシェルジュとして、ルーマニアのアンティパ国立博物館など、国内外の文化財の保存に携わっています。
オイレス工業は、軸受機器、構造機器、建築機器の3つを主な事業としています。そのうち、構造機器の事業では、免震や制震の技術開発を手掛け、製品の実用化に取り組んでいます。戸建住宅向け制震ダンパー「ユラレス」は、高層ビル建築での採用実績が多い制震ダンパーを住宅用に開発したものです。
清瑞機械は、台湾製造として建築専用の制震ダンパーや自動化輸送設備の設計製造を行っています。開発製品のCRMC-30オイルダンパーは、微震から揺れを吸収し始め、繰り返し発生する地震に対し効果的に作用します。
オーディーエムは、木造建物制振装置であるダイナコンティ販売のほか、建築資材卸や住宅サポート、新築・既存住宅の耐震補強など構造金物の手配も行っています。オイル式のダイナコンティは、地震の規模にかかわらず、効率的に揺れを吸収して、地震から家とお施主様を守ります。
昭和電線ケーブルシステムは、電線・ケーブルに関する事業を軸として、社会インフラ市場に進出してきました。建築や防災に関する事業にも着手するなかで開発された仕口ダンパーは、コンパクトかつ軽量のため比較的低コストで導入でき、しかもメンテナンスフリー。新築・改修問わず短工期で施工可能です。
住友ゴム工業は、メインブンランドのDUNLOPやFALKENなどを展開するタイヤ事業をはじめ、ゴルフやテニスなどのスポーツ事業でも知られているグローバル企業です。各事業で培ったゴム技術を応用した制震ダンパーには、住友ゴム工業独自の高減衰ゴムが採用され、新築の木造住宅の地震対策として広く導入されています。
住友理工は、自動車、インフラ、住環境、エレクトロニクスの4つの事業で構成されています。人々の安全な生活を守る地震対策システム・TRCダンパーを設置した制震住宅は、繰り返しの地震に強いことが実証されています。新築とリフォームの両方で公的認定を取得しています。
日軽金アクトは、アルミニウムを核として新しい価値を創造することを経営理念とし、様々な産業分野でアルミニウム技術を活用した製品を開発しています。ブレースリー®K型は、地震が発生した際のエネルギーを効率よくアルミデバイスに伝達する制震ダンパーです。制震性能を示す木造住宅用制震ブレースとして提供しています。
日本制震システムは、木造住宅用制震装置の販売および配置設計を手掛けるメーカーで、安心・安全な住環境を追求することを使命としています。制震装置にベアリングユニットを搭載したオイルダンパー・MERシステムシリーズを取り扱っています。
日立Astemo&ナガノは、日立グループの一員として、様々な産業に挑戦しています。制震・免震・鉄道車両用製品は、同グループが長年培った技術から誕生しました。制震ダンパー「減震くんスマート」にはHiダイナミック制震工法を採用しています。
ハウジング・ソリューションズは、早稲田大学との産学連携で、地震エネルギーを吸収して揺れを低減する制震オイルダンパー「コラボパワー」を開発しました。副材が不要で、1棟あたり半日程度で設置が完了できます。
株式会社evoltz(旧千博産業)が自動車用ショックアブソーバーの技術をベースに開発した、木造住宅用制震装置evoltz(エヴォルツ)を販売しています。高耐久性を確保し、繰り返しの余震にも対応する制震ダンパーで、自動車メーカーBILSTIEN(ビルシュタイン)社に製造を委託しています。
日本制振システムは、制振装置の専門会社。目的に応じた3種類の木造住宅用制振装置「MER SYSTEM」を販売しています。3種類のうちの主軸製品が、ヤマハと共同開発した「クロスタイプ」。地震エネルギーを最大48%まで吸収する性能の高さと、メンテナンスフリーで製品劣化がない点が特徴の制振ダンパーです。熊本地震の際、同社の装置の性能が証明されました。
プロジットは、木造住宅用の「ウィンダンパー」を取り扱っている制振装置専門の会社。地震エネルギーを最大50%吸収する性能、一棟1~2時間で取り付けが終了する施工性の良さ、取り付けから約60年という耐久性の高さなどが特徴の制振ダンパーです。制振の仕組みなどを紹介するオンラインセミナーを開催するなど、制振装置専門会社としての啓蒙活動にも積極的です。
住ゴム産業は、工業用ゴムの製造販売や建築資材の販売と施工に力を入れている会社。ゴムの技術を活かした製品の開発を得意としてます。住ゴム産業が扱っている「MIRAIE」は国内シェア率が高く、熊本地震でも全壊・半壊ゼロの実績を持っており、その制震性は証明されています。その技術と効果から、歴史的建造物にも採用されています。
高田機工株式会社は長年にわたって橋梁や鉄構事業を中心に事業を展開してきた会社。創業以来約5,000橋の橋梁実績があり、長年の経験と知識・ノウハウを活かして制震ダンパーの開発と施工に努めています。高田機工株式会社が提供するせん断パネル型制震ストッパーは、第10回国土技術開発賞に入賞、第16回鋼構造シンポジウム2008でアカデミーセッション優秀発表賞を受賞するなど、制震効果に優れています。
エイム株式会社は1995年に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに創業され、木造住宅の耐震性を向上させるために制震ダンパーの開発・提供に努めている会社です。エイム株式会社のダンパーは、新築・リフォームのどちらにも利用できます。60年相当の耐久が確認されているため、メンテナンスの負担が軽減されるでしょう。また、施工前には制震効果を知るために無料で解析を行ってくれます。
ぼくが言うのもなんだけど、地震対策は大切だズン
なまズン
地震の大きさに関わらず、制震機能を発揮
・40坪、最短2時間で設置完了
・120年(※1)の品質保証があるためメンテナンス不要
筋かいの多い在来工法の
木造住宅を、より強固に!
・2×4工法にも取り付け可
・タスキと筋交いと同フレームへ設置可能
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知名度でお施主様も納得
・販促ツールでの工務店フォロー
・無料のシミュレーションソフトを提供
*1:(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人 日本免震構造協会」公式サイトに掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを選出しています(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発商品を除く)。
ぼくが言うのもなんだけど、地震対策は大切だズン
なまズン