鉄筋コンクリート造住宅は、他の素材で建てられた住宅よりも耐震性が高いとされています。しかし大規模な地震が起きた場合、必ず不安がないとも言い切れません。そのため鉄筋コンクリート造住宅でも耐震対策を万全に施したいと考える方もいるでしょう。
ここでは、鉄筋コンクリート造住宅に有効な3つの耐震対策について解説していきます。
鉄筋コンクリート造住宅における耐震性能は、鉄骨造・木造・鉄筋コンクリート造の中でも特に高いとされています。その理由は、鉄筋とコンクリートの組み合わせによる構造がバランスよく地震の揺れに対応するためです。
鉄筋は「引く力」に対して強い素材。そしてコンクリートは「圧縮される力」に強い特徴を持ちます。そのため地震の横揺れには鉄筋が、縦揺れにはコンクリートが支えとなり、高い耐震性を発揮できるとされています。つまり両方の素材が、別の種類の揺れに対して耐震性を発揮するということです。
ただし住宅の仕様によっては、地震による被害を受けないとも限りません。鉄筋コンクリート造の住宅でどのような耐震対策を行うべきかは、設計によるとも言えるでしょう。
鉄筋コンクリート造住宅の耐震対策として広く採用されているのが、耐震壁を増設する方法です。いずれも壁の耐震性を高める方法であり、建物自体の耐久力を増強できます。ただし耐震壁を増設するなら、本来なら壁が設置されていなかった部分に壁を作らなければならなくなり、住宅の使い勝手が損なわれるかもしれません。
鉄骨ブレースの増設も、耐震壁増設とともに多く採用されています。鉄骨ブレースの補強とは、鉄骨ブレースの周りに鉄骨枠を配置し、すでに設置されている梁・柱と鉄骨ブレースを一体化させる方法です。鉄骨ブレース接着方法・出入り開口付き鉄骨ブレース接着工法・鉄骨フレーム接着工法・鉄骨ブレース接着工法・鉄骨壁接着工法など、さまざまな工法があります。
耐震対策のひとつとして、壁自体を厚くするという方法もあります。「増し打補強」と呼ばれ、柱・梁・壁・スラブのいずれにも施せる耐震対策です。壁を増設することなく耐震性能を高められるため、住宅の使い勝手をそのままにしたうえで耐震性を高めたい場合に有効となります。
鉄筋コンクリート造住宅の耐震対策として、制震ダンパーの設置も適しています。
制震ダンパーの設置が良いとされるのは、地震の揺れによる振動エネルギーを吸収して、建物の変形を軽減してくれるためです。
鉄筋コンクリート造の住宅では地震の揺れは軽減されやすいものの、制震ダンパーを設置することでさらに揺れの軽減効果が高まります。
鉄筋コンクリート造住宅はもともと耐震性能が高いとされていますが、さらに耐震対策を施すにはさまざまな方法があります。壁を厚くしたり、耐震壁や耐震ブレースを増設したりなどの方法が考えられますが、制震ダンパーを活用するのも方法のひとつです。
これから鉄筋コンクリート造の住宅を建てたいと考えている方はもちろん、鉄筋コンクリート造住宅の耐震対策を検討している方も今回の記事をぜひ参考にしてください。
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ぼくが言うのもなんだけど、地震対策は大切だズン
なまズン