50年以上の古い家は耐震基準が旧基準のままで現在の基準に適していません。「もう古いから無理なのでは……」と、このまま何もしないで住み続けていると大地震が発生した場合、家屋が倒壊する可能性が高くなります。
旧耐震基準が制定されたのが1950年です。1978年の宮城県沖地震をきっかけに、1981年「新耐震基準」に改正されましたが、1995年阪神淡路大震災の発生により、新耐震基準で建築された多くの木造住宅が倒壊・半壊してしまいました。この出来事をきっかけに新耐震基準を強化し、木造住宅をメインターゲットとして制定されたのが「2000年基準」です。築50年以上の古い家でもリノベーションは可能なのでしょうか?
参考元:https://www.athome.co.jp/contents/disasterprevention/checkpoints/seismic-standards/
基礎 の耐震補強の費用相場は20〜30万円です。ただし、1971年以前に建てられた建物が「礎石建て(石の上に柱を建てる)」であった場合、「布基礎」に改修すると費用相場よりも高くなる可能性があります。
地震による横揺れを抑えるためには壁の補強もおこなってください。費用相場は1か所あたり9〜15万円です。
柱は接続金属を補強するだけなら、費用相場は1か所あたり約5〜20万円、朽ちた部分のみは1か所あたり約1〜5万円です。柱全体が老朽化している場合は基礎も含めて約100〜300万円と高額になります。
屋根の葺き替えは1㎡あたり約5〜7千円が相場で、総額約80〜150万円用意しておくといいでしょう。築40年以上の住宅は和瓦やトタン屋根が多く、重い屋根は耐久性が下がってしまうため、補強工事をするときは「スレート」屋根材に交換します。
築年数が古くなると補強工事の費用も高額になりますが、築年数よりも建物の状態によって費用に影響が出るようです。
参考元:https://www.taihou.info/blog/column/old-house-earthquake-repair/
天井付近にひびが入っていると建物に歪んでいるかもしれません。壁のはがれやクロスのシワも同じことが言えます。クロスにシワが寄ってきたら、内側にひびが入っている可能性があるため、専門業者に相談しましょう。
ドアや引き戸が締まりにくい、閉めても隙間が空いていたら建付けが悪いのかもしれません。床の傾きボールやビー玉を置いて一定方向に転がるかどうかを確認してください。何度繰り返しても同じことが起きるなら、家が傾いている可能性があります。早めに耐震補強をおこなってください。
「古い家だから……」とあきらめないでください。古い家でもリノベーションは可能です。古い家は現在の耐震基準を満たしていないため、耐震補強をすべきです!地震はいつどこで発生するのかわかりません。
「制震ダンパー」を知っていますか?制震ダンパーとは、柱や壁などの地震による揺れ吸収するために接合部に取り付ける制振装置です。「制震ダンパー」には後付けができるものもあります、古い家の耐震工事にも対応しているため、検討してみてください。
「制震ダンパーは種類が多くて、何を選んだら良いか分からない…」という方のために、手軽に取り付けられる「施工が簡単な制震ダンパー」や、安全性が高い「在来工法を強固にする制震ダンパー」、販売実績がある「知名度が高い制震ダンパー」をご紹介。導入時は、施工性やダンパー本体のサイズ、住宅との相性も確認しましょう。
・40坪、最短2時間で設置完了
・120年(※1)の品質保証があるためメンテナンス不要
・リフォーム、後付け、新築、に対応尾可能
価格 | 要問合せ |
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サイズ | 55mm×245mm×145mm |
設置本数 | 8本~ |
施工期間 | 1.5~2時間 |
・2×4工法にも取り付け可
・タスキと筋交いと同フレームへ設置可能
・新築のみ対応可能
価格 | 約60万円/40坪 |
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サイズ | 要問合せ |
設置本数 | 要問合せ |
施工期間 | 要問合せ |
・販促ツールでの工務店フォロー
・無料のシミュレーションソフトを提供
・新築に対応可能。(リフォーム・後付けは要問合せ)
価格 | 要問合せ |
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サイズ | 要問合せ |
設置本数 | 4ヵ所/約42坪以下 |
施工期間 | 約2時間/1棟あたり |
(*1):(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/hosho/)
【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人
日本免震構造協会」公式サイトに社名が掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを3社選出(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発製品を除く)。
下記に「素材別・制震ダンパー比較表」をご用意しました。技術担当者や決裁者など社内理解を得る際や、稟議書の添付資料としてご活用ください。