鋼材ダンパーは、制震ダンパーの代表的な3種類の中の一つで、金属が曲がるときの力を利用して、地震の揺れを軽減させるダンパーです。大型ながら、比較的コストを抑えられる鋼材ダンパーの特徴やメリット・デメリット、設置例ついて紹介します。
鋼や金などの金属から特殊な合金まで、金属材料を用いて作られたダンパーを総称して鋼材ダンパーと呼びます。
鋼材ダンパーは、金属が曲がるときのエネルギーを熱エネルギーに変換することで揺れを抑えます。金属が熱エネルギーに変換されるような、強い揺れに対して効果を発揮するため、大地震発生時に、より効果が期待できます。揺れに耐える剛性をもった製品もあり、「大地震に備えたい」という施主様からは納得が得やすい種類といえます。
まもるさん
制震ダンパーは「鋼材ダンパー」のほかにも「ゴムダンパー」と「オイルダンパー」がある。お施主様が納得する制震材を決めるなら、下のボタンから3種類の特徴を比較してみよう。最近は、熊本地震のように、いつ発生するか分からない地震への備えが重要だ。お施主様は、工務店の説明で安心感が得られるはずだから、制震ダンパーの仕組みをしっかり把握して、住宅に合った製品を選んでほしい。
何を選べばいいか分からない…
そのお悩みは「制震ダンパー」3選で解決!
全ての金属材料は、力を加えて変形させていくと、ある時点から急に柔らかくなり変形が進みます。これを「降伏」と呼びます。降伏するまでは、力を抜けば元の形状に戻りますが、降伏後は力を抜いても元の状態に戻ることはありません。そのため、柔らかくなった分だけ変形が残ってしまいます。
“変形が残る”ということは、金属の形を変えるエネルギーが留まっているということ。鋼材ダンパーは、建物の振動エネルギーを熱エネルギーに変換しますが、このとき「降伏による変形量」に応じたエネルギー吸収を行っているのです。
はじめて「制震ダンパー」を導入する工務店にとっては、技術担当者や決裁者など数名から理解を得ることも重要なフローです。下記に、提案用の「素材別・制震ダンパー比較表」をご用意しました。ぜひPDFをダウンロードして、稟議書の添付資料としてご活用ください。
学術的には、木造の振動解析という分野もまだ一般的ではありませんし、制震自体も建築基準法では積極的な評価対象となっていないことはご承知の通りです。このような状況ですので、個々の建物の解析結果だけの明示的数値がひとり歩きして混乱を招くケースも想定されるため、単純なデータだけの公開は慎重になっておりました。
しかし、専門的なことまで理解したいお施主さんのニーズにもお応えするには、解析の根拠となるダンパーの性能数値や条件設定をできるだけ明示したうえで 解析データを公表する必要性を、認識させていただきました。
引用元:アイ・エム・エー公式HP(https://www.imanet.jp/voice/)
鋼材ダンパーは、ほかの制震ダンパーよりもシンプルな構造のため、施主様への説明がしやすいうえに、比較的安価に導入が見込める種類といえます。
大きな地震で効力を発揮しますが、繰り返しの揺れによる耐久性については、商品ごとにしっかり確認しておくべきです。金属が吸収できるエネルギーには限界があり、それを超えるとダメージにつながります。度重なる揺れによりダンパー本体が変形してしまうと、エネルギー吸収力も低下してしまうため、注意して選びましょう。
まもるさん
南海トラフ地震や首都直下地震など、大地震への備えがより重要となってきた昨今、増改築で制震ダンパーを希望するお施主様が増えているようだ。現場での設置の様子や、資料請求から施工日までのスケジュールは、下記リンク先、小型のオイルダンパー導入事例も参考にしてほしい。
地震の大きさに関わらず、制震機能を発揮
・40坪、最短2時間で設置完了
・120年(※1)の品質保証があるためメンテナンス不要
価格 | 要問合せ |
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サイズ | 55mm×245mm×145mm |
設置本数 | 8本~ |
施工期間 | 1.5~2時間 |
筋かいの多い在来工法の
木造住宅を、より強固に!
・2×4工法にも取り付け可
・タスキと筋交いと同フレームへ設置可能
価格 | 約60万円/40坪 |
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サイズ | 要問合せ |
設置本数 | 要問合せ |
施工期間 | 要問合せ |
新築限定!圧倒的な
知名度でお施主様も納得
・販促ツールでの工務店フォロー
・無料のシミュレーションソフトを提供
価格 | 要問合せ |
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サイズ | 要問合せ |
設置本数 | 4ヵ所/約42坪以下 |
施工期間 | 約2時間/1棟あたり |
*1:(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/hosho/)
【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人 日本免震構造協会」公式サイトに掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを選出しています(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発商品を除く)。
ぼくが言うのもなんだけど、地震対策は大切だズン
なまズン