制震ダンパーを検討する際は各社の見積もりを取る必要がありますが、目安は建築費の1%程度。一度設置すれば長く住宅と家族を守ってくれる制震ダンパーは、決して高い投資ではありません。ここでは、お施主様から質問を受けた際の回答例を紹介します。
制震ダンパーの種類は様々で、業界基準もないため、費用相場というものがありません。製品価格だけでなく人件費もかかるため、見積もりを取って検討する必要があります。制震ダンパーの設置費用は、未設置の住宅が大地震に遭った際、必要となる生活再建の費用に比べてリーズナブルというポイントがあります。
被災住宅の建て直しや補修、家具や家電、建て替え中の家賃や引越しには、大きな出費が想定されます。一方「耐震+制震」の住宅は、地震後も安心して住み続けられるメリットがあります。見積りの手間をかけてでも、検討する価値があるのです。
まもるさん
工務店・現場作業のプロなら、自分たちの手で「耐震等級」を満たして建てた家には十分自信があるはずだ。地震が多発する日本だからこそ、今後はもっと安心して住める家づくりのために、制震ダンパーで補強することも考えていこう。メーカーへのお問い合わせ・資料請求から施工日までのスケジュール、お施主様が納得する説明方法は、下記リンク先の「オイルダンパー」も例に検討してみてほしい。
具体的な見積りスケジュールは?
「制震ダンパー」導入・販促<虎の巻>を見る
制震ダンパーの設置費用に相場はないものの、新築の場合の目安として、建築費用の1%程度を見込んでおくといいでしょう。たとえば、令和2年度の首都圏における注文住宅の建築費は、3,510万円(113.1m²)でした。そこから、制震ダンパーの設置費用は35万円程度と考えることができます。
外構工事に建築費の10%程度を使うケースが多いことを考えると、大きな安心を得られる制震ダンパーに1%を割くことは、妥当といえるのではないでしょうか。
参照元:国土交通省「令和3年度 住宅経済関連データ」(https://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html)
お施主様の明日を守る!木造住宅の耐震補強
特徴別「制震ダンパー」3選
制震ダンパーは、ほとんどの製品がメンテナンスフリーで長く効果を発揮します。中には、木造住宅の耐用年数を超える、100年以上の保証期間が設定されている製品も。定期的なメンテナンスや交換が不要で、一度設置すればずっと家を守ってくれることを考えると、高い投資ではありません。
リフォーム時に設置可能な制震ダンパーもあります。改正前の耐震基準で建てられた住宅でも、建物への負荷を軽減する制震ダンパーを設置することで、耐震性にゆとりが生まれます。一度の設置で長く安心が続くわけですから、制震ダンパーは価値のある投資といえるでしょう。
ぼくが言うのもなんだけど、地震対策は大切だズン
なまズン
「制震ダンパーは種類が多くて、何を選んだら良いか分からない…」という方のために、手軽に取り付けられる「施工が簡単な制震ダンパー」や、安全性が高い「在来工法を強固にする制震ダンパー」、販売実績がある「知名度が高い制震ダンパー」をご紹介。導入時は、施工性やダンパー本体のサイズ、住宅との相性も確認しましょう。
・40坪、最短2時間で設置完了
・120年(※1)の品質保証があるためメンテナンス不要
・リフォーム、後付け、新築、に対応尾可能
価格 | 要問合せ |
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サイズ | 55mm×245mm×145mm |
設置本数 | 8本~ |
施工期間 | 1.5~2時間 |
・2×4工法にも取り付け可
・タスキと筋交いと同フレームへ設置可能
・新築のみ対応可能
価格 | 約60万円/40坪 |
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サイズ | 要問合せ |
設置本数 | 要問合せ |
施工期間 | 要問合せ |
・販促ツールでの工務店フォロー
・無料のシミュレーションソフトを提供
・新築に対応可能。(リフォーム・後付けは要問合せ)
価格 | 要問合せ |
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サイズ | 要問合せ |
設置本数 | 4ヵ所/約42坪以下 |
施工期間 | 約2時間/1棟あたり |
(*1):(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/hosho/)
【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人
日本免震構造協会」公式サイトに社名が掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを3社選出(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発製品を除く)。
下記に「素材別・制震ダンパー比較表」をご用意しました。技術担当者や決裁者など社内理解を得る際や、稟議書の添付資料としてご活用ください。