TRCダンパーは、特殊な粘弾性ゴムをダンパーに入れて伸縮させることで、地震エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収する制震システムです。ここでは、その特長や仕様を紹介します。
TRCダンパーは、住友理工のゴム配合技術を応用した「特殊粘弾性ゴム」を搭載する制震ダンパーです。新築とリフォームの両方で公的認定(*1)を取得し、実物大の住宅を用いた実大実験によるエビデンスを公表しています。また、工務店やお施主様の安心・安全をサポートする無料の制震シミュレーションを実施しています。
耐震等級3相当の建物にTRCダンパーを設置した加振実験では、震度6強相当の揺れに対し、未設置の場合と比較すると変位が約50%低減。余震を想定した3度めの揺れでは、釘抜け本数が耐震住宅の1/10程度に抑制できることが認められています(*2)。TRCダンパーは、筋かいと同様の方法で取り付けができ、1箇所あたり30分程度で施工可能です(*3)。
参照元(*1):住友理工公式HP(https://www.sumitomoriko.co.jp/trc-damper-wh/product/certify.html)
参照元(*2):住友理工公式HP(https://www.sumitomoriko.co.jp/trc-damper-wh/product/performance.html)
参照元(*3):住友理工公式HP(https://www.sumitomoriko.co.jp/trc-damper-wh/product/manual.html)
まもるさん
制震ダンパーは「ゴムダンパー」のほかにも「鋼材ダンパー」と「オイルダンパー」がある。お施主様が納得する制震材を決めるなら、下のボタンから特徴を比較してみよう。最近は、熊本地震のように、いつ発生するか分からない地震への備えが重要だ。お施主様の住宅に合った製品を選んでほしい。
何を選べばいいか分からない…
そのお悩みは「制震ダンパー」3選で解決!
TRCダンパーは、型番TRC-30A(*1)および型番TRC-2×4(*2)がリリースされています。
TRC-30Aの仕様は、本体(長さ1195mm×幅134mm×厚み54mm)、延長木材A(長さ1165mm×幅120mm×厚み45mm)、延長木材B(長さ1165mm×幅120mm×厚み45mm)が各1本、ブラケット(長さ225mm×幅110mm×厚み63mm)が2個、ショートの木ネジが58本、ミドルの木ネジが21本、ロングの木ネジが6本で、総重量は18kg(ダンパー部約9kg)です。
TRC-2×4の仕様は、本体(長さ1195mm×幅134mm×厚み41mm)、延長木材A(長さ1165mm×幅120mm×厚み45mm)、延長木材B(長さ1165mm×幅120mm×厚み45mm)が各1本、ブラケット(長さ225mm×幅110mm×厚み63mm)が2個、ショートの木ネジが58本、ロングの木ネジが27本で、総重量は18kg(ダンパー部約9kg)です。
参照元(*1):住友理工公式HP(https://www.sumitomoriko.co.jp/trc-damper-wh/lineup/trc30a.html)
参照元(*2):住友理工公式HP(https://www.sumitomoriko.co.jp/trc-damper-wh/lineup/trc2_4.html)
TRCダンパーは特殊粘弾性ゴムを採用するとともに、劣化による性能変化も最小限で、安心への備えも十分と言えます。事実、本震では震度6弱、その後、震度4以上の余震が続いた福島県いわき市においてTRCダンパーを組み込んだ住まいは、漆喰にすらヒビが入っていないと伺いました。
参照元:住友理工公式HP(https://www.sumitomoriko.co.jp/trc-damper-wh/koe/client.html)
リフォーム会社に耐震改修の見積りを依頼しましたが耐震性を上げる為には耐力壁(筋かいや合板)がたくさん必要と言われ、一番気に入っていた古民家の解放的な間取りが、ほとんど失われる事態に。(中略)耐震改修のコストと比較して魅力的だったこと、シミュレーション解析の結果、制震効果で建物の変形が約50%低減されたことも、決心の後押しとなりました。
参照元:住友理工公式HP(https://www.sumitomoriko.co.jp/trc-damper-wh/koe/customer2.html#sc)
会社名 | 住友理工株式会社 |
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所在地 | 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1JPタワー名古屋 |
電話番号 | 0568-77-0909(化工品事業部) |
公式HP | https://www.sumitomoriko.co.jp/ |
「制震ダンパーは種類が多くて、何を選んだら良いか分からない…」という方のために、手軽に取り付けられる「施工が簡単な制震ダンパー」や、安全性が高い「在来工法を強固にする制震ダンパー」、販売実績がある「知名度が高い制震ダンパー」をご紹介。導入時は、施工性やダンパー本体のサイズ、住宅との相性も確認しましょう。
・40坪、最短2時間で設置完了
・120年(※1)の品質保証があるためメンテナンス不要
・リフォーム、後付け、新築、に対応尾可能
価格 | 要問合せ |
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サイズ | 55mm×245mm×145mm |
設置本数 | 8本~ |
施工期間 | 1.5~2時間 |
・2×4工法にも取り付け可
・タスキと筋交いと同フレームへ設置可能
・新築のみ対応可能
価格 | 約60万円/40坪 |
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サイズ | 要問合せ |
設置本数 | 要問合せ |
施工期間 | 要問合せ |
・販促ツールでの工務店フォロー
・無料のシミュレーションソフトを提供
・新築に対応可能。(リフォーム・後付けは要問合せ)
価格 | 要問合せ |
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サイズ | 要問合せ |
設置本数 | 4ヵ所/約42坪以下 |
施工期間 | 約2時間/1棟あたり |
(*1):(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/hosho/)
【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人
日本免震構造協会」公式サイトに社名が掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを3社選出(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発製品を除く)。
下記に「素材別・制震ダンパー比較表」をご用意しました。技術担当者や決裁者など社内理解を得る際や、稟議書の添付資料としてご活用ください。