答えは「はい、可能です」。特に、設置条件が比較的少ない小型の制震ダンパーなら、既存住宅にも対応しやすく、リフォームでも無理なく導入できます。ここでは、増改築などで制震ダンパーを希望するお施主様から「後付けできるのか?」といった質問を受けた際の、現場での回答例をご紹介します。
ひとことに制震ダンパーといっても、サイズは様々。既築の住宅に制震ダンパーを導入するなら、コンパクトな制震ダンパーがおすすめです。
小型の制震ダンパーは、2階建ての場合、1階の柱と土台や、柱と梁の交点に設置します。コンパクトなので壁内の断熱材への影響が少なく、設置の工数も少ないのが強み。メンテナンスフリーの製品であれば、点検の必要もありません。小型タイプが主流となるオイル式制震ダンパーもチェックしてみましょう。

まもるさん
南海トラフ地震や首都直下地震など、大地震への備えがより重要となってきた昨今、増改築で制震ダンパーを希望するお施主様が増えているようだ。小型ダンパーの現場設置の様子や、資料請求から施工日までのスケジュールは、下記リンク先の「小型・オイルダンパー」導入事例も参考にしてほしい。
(*1):(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/hosho/)

付属の施工マニュアルに従い、ビスで留めるだけの簡単施工で、現場の作業者からお褒めの言葉をいただいたとのこと。ダンパー本体が軽量のため、作業者ひとりで安全に取り付けられたことも好評でした。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/works/case37/)

すでに「αダンパーExⅡ」を導入している木造住宅の増築で、追加施工を行いました。「αダンパーExⅡ」は新築への導入はもちろん、増築部分への配置やリフォームにも対応でき、その小型の特長に現場監督から「これ施工簡単だね」という声をいただきました。お施主様も「これからは、こういうのが大事」とご納得いただけました。
参照元:トキワ室内から設置部分の壁を取り外し、制震ダンパーを取り付ける方法です。施工後、壁は元に戻します。室内から施工する方法のメリットは、雨天でも作業が可能で、足場を組む必要がないことです。費用も後述する室外から施工する場合よりも安く済みます。
システム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/works/case14/)
基礎のアンカーボルトと梁に設置するような大型の制震ダンパーは、基本的に新築時でなければ設置できません。そのため、大型ダンパーのメーカーの中には、リフォーム専用ダンパーを別に設定しているところもあります。
リフォームで取り付け可を謳う大型ダンパーもないわけではありませんが、工事が大掛かりになることは避けられません。また、大型ダンパーは断熱材との併用が難しくなるケースもあることを、押さえておきましょう。
リフォームで制震ダンパーを設置する際には、必ず耐震診断を受け、耐力を計算した上で配置計画を行います。制震ダンパーは耐震にプラスしてこそ意味があるもの。耐震性が担保されていなければ、制震ダンパーは十分な性能を発揮できません。耐力壁と制震ダンパーのバランスが重要になるため、工務店がしっかりと配置を確認することが大切です。
自治体の多くが耐震診断の助成を行っています。賢く利用して、適切な配置計画を心がけましょう。
耐震リフォームは、耐震診断から始まります。現状を把握したのち、現行の建築基準法に合致するよう補強計画を立てます。古い住宅では、傷んだ部材の交換なども必要になるでしょう。
耐震補強計画と併せて、制震ダンパーの配置計画を立てましょう。家の耐力は、繰り返しの地震によって低下してしまいます。制震ダンパーは地震のエネルギーを吸収して構造にかかる負荷を減らすので、耐力の維持に効果があります。安全性向上のために、ぜひ導入しておきたい設備です。
後付けは平面内の偏りを避け、X・Yの両方向に分散し、上下階で通りをそろえるのが基本です。開口・階段・配管との干渉や既存金物の位置を事前調査で整理し、壁量と偏心率の確認を併せて配置計画を固めます。代表的な木造2階建てでも必要本数は「既存評点・目標性能・構造条件」により数本〜十数本の幅があり、設計計算と図書化が前提です。施工時は設計図どおりの位置・本数・緊結を写真で記録し、復旧前に検査を済ませると品質管理が安定します。
参照元:国土交通省(耐震改修促進法関連)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_fr_000054.html)
木造軸組は部材単位で介入しやすく適合しやすい一方、腐朽・蟻害があると補修先行が必要です。2×4は壁式ゆえ開口や管路との干渉整理が肝心で、構面の穴あけや欠損は代替補強の検討が要ります。軽量鉄骨は接合部仕様やメーカー認定に沿う納まり確認が不可欠で、補強併用の判断が生じやすい構造です。いずれも築年数・劣化状況で難易度が変わるため、現況調査→設計条件の明確化→配置計画の順で進めると意思決定がしやすくなります。
参照元:川崎市(木造住宅の耐震診断と補強方法 概要)(https://www.arc-kawasaki.jp/pdf/mokuzo_taishin_shindan.pdf)
参照元:国土交通省(耐震改修促進法関連)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_fr_000054.html)
柱・梁・土台に明確な力の流れをつくり、既存筋かい・合板との併用は偏りを避けて分散配置します。室内側施工では石膏ボード復旧の見切りや色差が印象を左右するため、仕上げ計画を事前に確定します。取付けは所定ビス本数と干渉の有無を現場で確認し、写真台帳を残すと点検が容易です。
壁式のため、合板一体で力が流れる位置に計画し、開口・配管・電設との干渉を避けます。上下階の通り合わせと芯ずれ管理でねじれを抑え、やむを得ない欠損が生じる場合は別位置の代替補強で壁耐力を確保します。製品の適合可否は協会資料や告示に照らして確認します。
参照元:日本ツーバイフォー建築協会(技術情報)(https://www.2x4assoc.or.jp/)
メーカーごとに接合仕様や耐力壁構成が異なるため、設計ルート・認定への適合を最初に確認します。当て板やボルト径・ピッチなど納まりの妥当性を図面で詰め、既存劣化や増改築履歴がある場合は剛性・耐力の再評価を行います。承認手続と記録化を工程に組み込むと後工程が円滑です。
参照元:国土交通省(耐震改修促進法関連・通知)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_fr_000054.html)
参照元:日本建築センター(耐震診断評定)(https://www.bcj.or.jp/kison/taishin/taishin01/)
耐震は強度・剛性で抵抗し、制震はダンパーで地震エネルギーを吸収して入力と変形を抑えます。後付けの制震は繰り返し地震での累積損傷を抑える点で有利ですが、低減量は建物周期や減衰付加量、配置で変わるため、簡易解析や試算で確認すると確実です。免震は基礎で入力自体を減らす方式で、戸建ての後付けでは計画・工期が大きくなります。
引用元:https://www.tokiwa-system.com/column/column10/
室内から設置部分の壁を取り外し、制震ダンパーを取り付ける方法です。施工後、壁は元に戻します。室内から施工する方法のメリットは、雨天でも作業が可能で、足場を組む必要がないことです。費用も後述する室外から施工する場合よりも安く済みます。
デメリットは、新しい壁紙が浮いて見える場合があることです。制震ダンパーの取り付け後、壁は元に戻されますが、その部分の壁紙は新しく貼りなおす必要があります。その新しく貼りなおした部分が浮いて見えることがあるのです。
また、場合によってはエアコンの取り外しが必要になる場合もあります。工事の規模や納期によっては、住み続けたままの工事は難しく仮住まいを用意しなければならない場合もあります。
引用元:https://www.tokiwa-system.com/column/column10/
室外から外壁を取り外し、制震ダンパーを取り付ける方法です。メリットは、家の外からの工事であるため、内装に影響はなく、エアコンを取り外す必要がないことです。エアコンを取り外す必要がないため、エアコンが必要な季節でも工事ができます。
また、工事中も変わらず住み続けることができるので、仮住まいを用意する必要もありません。精神的な負担も少なくて済みます。
デメリットは、足場を組む必要があるため、工事費用は室内から施工する方法と比較すると高くなります。さらに、悪天候時は工事ができないので、季節によっては工期が長くなってしまうこともあります。どうしても短納期で仕上げたい場合は注意が必要です。
難易度は既存図面の有無、解体範囲、復旧仕様、電気・設備との取り合いで変わります。小型オイルダンパー中心なら大工1〜2名+必要に応じ電気1名で対応できる現場がある一方、外部施工や足場が絡む場合は鳶含む体制が必要です。工程は解体→取付け→復旧→検査を日単位で区切り、施工要領書に沿ったチェックリストと写真記録で手戻りを抑えます。
流れは現況調査・計画、助成や税の確認、資材手配、解体・取付け・復旧、完了確認の順です。室内側の数カ所設置なら数日で終える例がある一方、外部施工や足場・広い復旧が伴うと1〜2週間程度に延びることがあります。天候や仕上げ乾燥時間の影響を見込み、予備日を確保した工程表が安全です。
参照元:東京都耐震ポータル(工事の進め方・費用の目安)(https://www.taishin.metro.tokyo.lg.jp/proceed/topic01_03.html)
参照元:品川区(耐震改修 手続きの流れ)(https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/ct/pdf/hpg000012434_192.pdf)
室内側施工は騒音・粉じんや家具移動、エアコンの一時取り外しが発生しやすく、在宅の場合は居室の使い分けと養生計画で負荷を抑えます。外部施工は内装影響が小さい反面、足場・天候・近隣配慮の管理が要点です。作業時間帯や換気・清掃の取り決めを契約前に明確化し、連絡体制を共有するとトラブルを避けやすくなります。
参照元:国土交通省(建設工事に伴う騒音・振動対策技術指針)(https://www.mlit.go.jp/tec/constplan/sosei_constplan_fr_000005.html)
参照元:国土交通省(住宅リフォームの支援制度)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_fr4_000087.html)
費用は解体・復旧範囲、室内か外部か、足場の要否、設置本数、電気・設備の移設、耐震補強の同時施工で変動します。室内側の小規模設置のみなら数十万円で収まる例がある一方、足場や広い復旧、耐震補強併用で100万円台以上に広がるケースがあります。公的情報でも木造の一般的な耐震改修は150〜200万円/棟の目安が示されており、助成適用の有無で実負担が変わります。
参照元:東京都耐震ポータル(工事の進め方・費用の目安)(https://www.taishin.metro.tokyo.lg.jp/proceed/topic01_03.html)
参照元:東京都(安価で信頼できる耐震改修工法・装置 事例集)(https://www.taishin.metro.tokyo.lg.jp/pdf/info/Pamph/dl_005_2112.pdf)
住宅用オイルダンパーは長期性能を想定しますが、温湿度や設置環境で特性が変動する可能性があります。定期点検では漏れ・緩み・所定ビス本数を確認し、保証は施工要領順守と図書保全が条件になるのが一般的です。材料問題の教訓から出荷検査・トレーサビリティや将来の交換性も確認し、写真台帳と取付位置図を保全すると維持管理が容易です。
参照元:日本免震構造協会(レポート)(https://www.jssi.or.jp/report)
参照元:トキワシステム(αダンパーExⅡ 設計・施工マニュアル)(https://www.tokiwa-system.com/wp-content/uploads/2024/05/manual_20240517.pdf)
後付けでは内外装の復旧差や希望位置に設置できない場合があり、費用は本数・復旧範囲で増減します。工程に余裕がないと品質や近隣配慮に影響しやすいため、工程共有と検査を前提化します。耐震改修と併用し現行基準適合が確認できると固定資産税の減額制度がある場合があり、適用条件や申請期限は自治体で異なります。事前に自治体窓口と税務部局で確認すると確実です。
参照元:国土交通省(耐震改修に係る固定資産税の減額措置)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001732362.pdf)
参照元:東京都主税局(耐震化改修に伴う固定資産税・都市計画税の減免)(https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/kazei/real_estate/kotei_tosi/taishin)

まもるさん
工務店・現場作業のプロなら、自分たちの手で「耐震等級」を満たして建てた家には十分自信があるはずだ。地震が多発する日本だからこそ、今後はもっと安心して住める家づくりのために、制震ダンパーで補強することも考えていこう。お施主様への説明時に、より信頼性の高いデータを活用するなら、下のリンク先にまとめた【行政機関情報】も参考にしてほしい。

地震の大きさに関わらず
制震機能を発揮
・40坪、最短2時間で設置完了
・120年(※1)の品質保証があるためメンテナンス不要
| 価格 | 要問合せ |
|---|---|
| サイズ | 55mm×245mm×145mm |
| 設置本数 | 8本~24本/30坪~40坪 |
| 施工期間 | 2~3時間/1棟あたり |

筋かいの多い在来工法の
木造住宅を、より強固に!
・2×4工法にも取り付け可
・タスキと筋交いと同フレームへ設置可能
| 価格 | 約60万円/40坪 |
|---|---|
| サイズ | 要問合せ |
| 設置本数 | 要問合せ |
| 施工期間 | 要問合せ |
*1:(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/hosho/)
【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人 日本免震構造協会」公式サイトに掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを選出しています(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発商品を除く)。
ぼくが言うのもなんだけど、地震対策は大切だズン

なまズン