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制震ダンパーおすすめ比較3選【全64製品を徹底調査│まもるんぱー】 » 制震ダンパーは意味がない?お施主様からよくある質問 » そもそも「耐震、制震、免震」は、どう違う?

そもそも「耐震、制震、免震」は、どう違う?

地震対策には、揺れに耐えるための耐震、揺れにブレーキをかける制震、建物に揺れを伝えない免震があります。木造住宅の場合は耐震を基本とし、制震を組み合わせることで安全性を高めることができます。ここでは、お施主様から質問を受けた際の回答例を紹介します。

耐震、制震、免震の違いとは?

地震対策の工法である「耐震」「制震」「免震」は、地震のエネルギーに対抗する方法が異なります。耐震は、建物をがっちりと固めることによって揺れを受け止める工法で、制震は地震のエネルギーを吸収・抑制して建物にかかる外力を軽減するものです。一方、免震は基礎と土台の間に装置を組み込んで地震のエネルギーを絶縁し、建物に揺れを伝えない工法を指します。

主に、ビルや高層マンション等に採用されることの多い免震は、病院をはじめとした重要施設にも用いられます。大掛かりな装置を要するうえ、木造住宅用の免震装置は高額なため、導入される例は非常に少ないです。施主様にご説明する際は、耐震に加えて“地震により家が受けるダメージを減らす”という目的であることを伝えると良いでしょう。

一般の木造住宅向け地震対策のポイント

耐震は、地震の揺れによる木造住宅の倒壊を防ぐ、地震対策の基本です。しかし、昨今日本で繰り返される地震を考えると、従来の耐震だけでは十二分であるとは言い切れません。揺れが長く続くとき、建物と地面それぞれの揺れる周期が一致してしまうと、地震エネルギーは数倍、数十倍にも増幅される「共振」が発生してしまいます。万が一「共振」が起こると、最悪の場合、耐震だけでは太刀打ちできず、建物の一部が破損するなどの被害も想定できます。

この共振現象に有効といえるのが、制震ダンパーです。建物が揺れるたびに、地震エネルギーを吸収してくれる制震ダンパーは、揺れの増幅を防いでくれます。地震の揺れが大きくなりすぎないよう“ブレーキ”をかけてくれる制震ダンパーは、耐震にプラスすることで揺れによる建物の変形を抑えるなどの効力を発揮します。

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  特徴 相場 メリット デメリット
制震
ダンパー
  • 建物内に設置
  • 地震時に発生する
    建物の揺れを減少させる
    装置
  • 建物の安定性を向上
  • 建物の構造自体は変わらず
    地震時の揺れを和らげる
約50万円前後※1
  1. 比較的安価に設置が可能
  2. 建物の長寿命化や
    修復コストの削減

    建物の迅速な復旧が可能
  3. メーカーによっては
    後付けが可能なため
    古い木造住宅等でも設置可能
地盤自体が弱いと
上手く効果を発揮できない
かつ揺れをダイレクトに
感じるケースあり
免震装置
  • 建物と地面の間に設置
  • 建物を地盤から
    分離する
    装置
  • 揺れを緩和させ、
    地震時の影響を軽減
約250万円~
約350万円
※2
  1. 地震時の被害軽減ができる
  2. 被害が最小限になるため
    集合住宅などでの被害を
    抑えることが出来る
  3. 建物の耐久性が向上
費用が高く、後付けが不可

*1 参照元:一般的な40坪の住宅の装置やダンパーのみの費用(https://www.zoukaichiku.com/column/vcscost

*2 参照元:免震装置費、設置費等含む(https://hapisumu.jp/reform-29618/#:~:text=%E5%85%8D%E9%9C%87%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%82%8B%E8%B2%BB%E7%94%A8%E7%9B%B8%E5%A0%B4%E3%81%A8%E5%86%85%E8%A8%B3,%E4%B8%87%E5%86%86%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82

まもるさん

工務店・現場作業のプロなら、自分たちの手で「耐震等級」を満たして建てた家には十分自信があるはずだ。地震が多発する日本だからこそ、今後はもっと安心して住める家づくりのために、制震ダンパーで補強することも考えていこう。メーカーへのお問い合わせ・資料請求から施工日までのスケジュール、お施主様が納得する説明方法は、下記リンク先の「オイルダンパー」を例に検討してみてほしい。

「制震ダンパー」導入・販促<虎の巻>を見る

地震の揺れから家を守るためのポイント

ここまで解説した通り、地震エネルギーを吸収して揺れを抑える制震ダンパーと、耐震装置は作用も仕組みも異なります。今後万が一、施主様の住むエリアで地震による共振現象が起こった際、耐震性能を超えた揺れが建物に加わることを防げるのは、制震ダンパーなのです。「耐震等級を満たしているから、制震ダンパーは不要」と直結させず、ぜひこの機会に制震ダンパーの必要性について、考えてみるのも良いでしょう。

1995年の「阪神・淡路大震災」や2016年の「熊本地震」では、キラーパルスと呼ばれる1、2秒周期の地震動によって共振現象が発生し、住宅などに大きな被害を及ぼしました。共振を防ぐ鍵となる制震ダンパーは、住宅の安全性をより高めるため、導入を検討する価値があります。

時間がない!すぐ比較したい方へ
特徴別「制震ダンパー」3選

「制震ダンパーは種類が多くて、何を選んだら良いか分からない…」という方のために、手軽に取り付けられる「施工が簡単な制震ダンパー」や、安全性が高い「在来工法を強固にする制震ダンパー」、販売実績がある「知名度が高い制震ダンパー」をご紹介。導入時は、施工性やダンパー本体のサイズ、住宅との相性も確認しましょう。

後づけOK!
施工の時間もとらせない

αダンパーExⅡ トキワシステム

トキワシステム_製品イメージ
引用元:トキワシステム公式HP
(https://www.tokiwa-system.com/concept/)
特徴

・40坪、最短2時間で設置完了
・120年(※1)の品質保証があるためメンテナンス不要
・リフォーム、後付け、新築、に対応尾可能

対応住宅
  • リフォーム
  • 新築
  • 古民家
  • 3階建て
スペック
価格 要問合せ
サイズ 55mm×245mm×145mm
設置本数 8本~
施工期間 1.5~2時間

断熱材への影響なし!
在来工法を強固にする

GVA(ジーバ) アイ・エム・エー

アイ・エム・エー_製品イメージ
引用元:アイ・エム・エー公式HP
(https://www.imanet.jp/construction_technique/)
特徴

・2×4工法にも取り付け可
・タスキと筋交いと同フレームへ設置可能
・新築のみ対応可能

対応住宅
  • 新築
スペック
価格 約60万円/40坪
サイズ 要問合せ
設置本数 要問合せ
施工期間 要問合せ

充実した販売・
設計サポートでフォロー

MIRAIE(ミライエ) 住友ゴム工業

住友ゴム工業_製品イメージ
引用元:住友ゴム工業公式HP
(https://miraie.srigroup.co.jp/miraie/)
特徴

・販促ツールでの工務店フォロー
・無料のシミュレーションソフトを提供
・新築に対応可能。(リフォーム・後付けは要問合せ)

対応住宅
  • 新築
  • 3階建て
スペック
価格 要問合せ
サイズ 要問合せ
設置本数 4ヵ所/約42坪以下
施工期間 約2時間/1棟あたり

(*1):(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。

参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/hosho/)

【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人 日本免震構造協会」公式サイトに社名が掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを3社選出(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発製品を除く)。

下記に「素材別・制震ダンパー比較表」をご用意しました。技術担当者や決裁者など社内理解を得る際や、稟議書の添付資料としてご活用ください。

制震ダンパーの選び方が
わからない人へ
特徴別制震ダンパー3選