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工務店目線で徹底比較「制震ダンパー」の選び方|まもるんぱー! » 「制震ダンパー」の選び方 6つのチェックポイント » 検証実験もチェック!性能から制震ダンパーを選ぶ

検証実験もチェック!性能から制震ダンパーを選ぶ

耐震と違い、制震については国の基準がないため、制震ダンパーの性能を単純に比較することは困難です。性能で選ぶポイントは、ずばりエビデンス。各メーカーが公表する性能試験の結果を参考に、良品を見極めるコツやなどを解説していきます。

制震ダンパーの性能は加振試験の条件で見極める

制震ダンパーを選ぶ際は、まずメーカーが試験結果を公表しているかチェックしましょう。各社のエビデンスだけを見ると、数値の良い製品を選択したくなりますが、比較する際に重要なのは数値だけでなく「実験の条件」です。

制震には、耐震基準を示す建築基準法のような指針がありません。そのため、各社が行う実験も、国が定めている基準や条件がないのです。実験結果から性能を見極める際は、どのような設置状況で、どのくらいの加振(地震の想定)を行っているのかなど、試験方法にも目を向けましょう。
ポイントは、メーカー独自の設定条件で試験を行っているため、単純に数値だけでは比較ができないという点です。情報量の多さは、製品に自信があるということ。つまり、制震ダンパーの試験に関して開示情報が多いメーカーは、製品の信頼性も高いと考えて良いでしょう。

まもるさん

良品を見極めるには、基礎知識に加えて、正しい選び方や各メーカーが公表する躯体実験のエビデンスなども見ておくといい。開示情報が多いメーカーの実験動画も参考にするなら、下のリンクで紹介しているオイル・ゴム・鋼材それぞれのおすすめ3選をチェックしてみよう。

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地震発生時の揺れの大きさや方向による作用を確認する

地震には様々な揺れ方があり、規模も異なります。弱い揺れが長く続く地震もあれば、縦揺れの後に横揺れがくる場合もあります。製品紹介として「縦揺れでは〇〇の効果があり、横揺れでは〇〇の効果がある」と分かりやすく謳うメーカーもありますが、必ずエビデンスの条件をチェックしましょう。
この場合、試験の条件で確認したいのは、対象の制震ダンパーが、どの方角からの揺れに対応できるのか、また何度の加振に耐えられるのか、などです。制震ダンパーは、地震エネルギーを熱エネルギーに変換し、揺れを吸収する働きがあります。当然、揺れの方向によって吸収率も変わってくるため、各社が公表する結果をしっかり読み込むことが大切です。

制震ダンパーは耐震等級診断の結果も加味して選ぶ

耐震等級により耐えられる地震の規模は変わります。最低限の耐震性能を満たしているのが「耐震等級1」で、震度6強から7に相当する大地震に耐えうる強度を持つように構造計算されています。「耐震等級2」は耐震等級1の1.25倍、「耐震等級3」は耐震等級1の1.5倍の耐震強度があるということを示します。耐震性が高い家ほど地震に強い家ということです。
耐震等級をクリアした住宅であれば、制震ダンパーで耐震等級相当を上げることは可能です。住宅の耐震性能を長く保つために、補強となるのが制震ダンパーの役割。大きな地震が繰り返し発生した際に、建物構造が受けるダメージとその蓄積を軽減する作用があります。お施主様に説明するときは「耐震+制震」のW効果を伝えることが肝要です。

参照元:国土交通省「新築住宅の住宅性能表示制度ガイド」(PDF)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/hinkaku/070628pamphlet-new-guide.pdf)

まもるさん

工務店・現場作業のプロなら、自分たちの手で「耐震等級」を満たして建てた家には十分自信があるはずだ。地震が多発する日本だからこそ、今後はもっと安心して住める家づくりのために、制震ダンパーで補強することも考えていこう。資料請求から施工日までのスケジュールは、下の<虎の巻>もぜひチェックしてほしい。

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製品を選ぶ前に必ず実験動画もチェックを

制震ダンパーを選ぶ前には、メーカーが公式HPで公開している実験動画をチェックすることもおすすめします。実際にどんな結果が得られているのか、文字だけでなく映像で見ることも大切です。制震ダンパーについてのイメージも湧きやすくなり、お施主様への説明もスムーズになるでしょう。

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*1:(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。

参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/hosho/)

【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人 日本免震構造協会」公式サイトに掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを選出しています(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発商品を除く)。

ぼくが言うのもなんだけど、地震対策は大切だズン

なまズン

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