軟弱地盤の上に建てられた家は、一般的に耐震性能が低いと言えます。なぜなら耐震性能とは、住宅そのものの倒壊しにくさに加えて、地盤が強固であることが欠かせないからです。地盤が弱ければ住宅が沈んでしまうこともあるでしょう。本記事では軟弱地盤の耐震性能と、地震に強い家を建てるためのポイントについて解説します。軟弱地盤に建てるのが不安であればぜひ参考にしてください。
「軟弱地盤」とは、建築物を支えるのが難しいほどに軟らかくて弱い地盤のことを指します。上に建築物を建てると、傾いてしまったり地盤が液状化したりしやすくなり危険です。
建築基準法においても、建築物は地盤が傾いたり変形したりすることのない場所に建てなければならないと記載されています。住宅を建てる際には、地盤調査が危険性回避のための義務です。
もしも、地盤調査によって軟弱地盤であると判断された場合には、地盤改良によって強固な土地にする工事が行われるでしょう。
軟弱地盤の上に建てられた家は、強固な地盤の上の家に比べて耐震性能が劣る傾向があります。
建築物の耐震性能は、建築物の能力だけでなく地盤によっても左右されるものです。たとえば構法などの工夫で住宅自体の耐震性能を高めたとしましょう。もし大きな地震が起きたとき、地盤が軟らかく弱ければ、地盤自体が沈下してしまうかもしれません。地盤沈下が起きると基礎や壁にヒビが入ったり、建付けが悪くなったりする影響が現れます。
また、液状化現象が起きるリスクも高まります。地下水によって地盤が浮き上がってしまったり、上に建っている建築物が沈んでしまったりするかもしれません。
軟弱地盤には、耐震性能を高めた住宅を建てた場合でも地震時のリスクが残ることがあります。住宅自体に工夫を施すことも大切ですが、強固な地盤の上に建設することも同じく重要なことです。
制震ダンパーとは、地震による揺れを吸収して建物に揺れが伝わりにくくなる効果を持つ部品です。地震のエネルギーを吸収して、建物の揺れを抑える効果があるため、住宅の耐震性能を高めるのに有効な手段です。
ただし地盤が軟弱であれば十分な効果は得られません。なぜなら地盤が弱い場合、住宅に伝わる揺れを軽減しても、不同沈下や液状化現象による被害が発生する可能性が高いからです。
制震ダンパーを設置して耐震性能を高めるには、事前に基礎を固めたうえで使用する必要があります。軟弱地盤の家でも、事前準備が整えば制震ダンパーの利用が可能です。
住宅の耐震性能は、住宅自体の能力に加えて地盤の状態にも左右されるものです。軟弱地盤の上に家を建てると、地震の揺れにより地盤がゆるんで不同沈下や液状化現象が起こりかねません。家を建てるなら、地震の揺れに耐えられるだけの強固さを持つ状態にする必要があります。
ただ、地盤改良したとしても、軟弱地盤の家だと不安が残るかもしれません。そこで検討したいのが制震ダンパーの設置です。制震ダンパーは地震による揺れを吸収し、建物に伝わりにくくする効果を持っています。基礎を固めた上で設置すると、住宅の耐震性能が更に向上することが期待できます。
「制震ダンパーは種類が多くて、何を選んだら良いか分からない…」という方のために、手軽に取り付けられる「施工が簡単な制震ダンパー」や、安全性が高い「在来工法を強固にする制震ダンパー」、販売実績がある「知名度が高い制震ダンパー」をご紹介。導入時は、施工性やダンパー本体のサイズ、住宅との相性も確認しましょう。
・40坪、最短2時間で設置完了
・120年(※1)の品質保証があるためメンテナンス不要
・リフォーム、後付け、新築、に対応尾可能
価格 | 要問合せ |
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サイズ | 55mm×245mm×145mm |
設置本数 | 8本~ |
施工期間 | 1.5~2時間 |
・2×4工法にも取り付け可
・タスキと筋交いと同フレームへ設置可能
・新築のみ対応可能
価格 | 約60万円/40坪 |
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サイズ | 要問合せ |
設置本数 | 要問合せ |
施工期間 | 要問合せ |
・販促ツールでの工務店フォロー
・無料のシミュレーションソフトを提供
・新築に対応可能。(リフォーム・後付けは要問合せ)
価格 | 要問合せ |
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サイズ | 要問合せ |
設置本数 | 4ヵ所/約42坪以下 |
施工期間 | 約2時間/1棟あたり |
(*1):(株)トキワシステムが販売する「αダンパーExⅡ」製品に関して保証するものです。設計施工マニュアルに従った設置で、保証期間内に故障をした場合に限ります。無償修理、有償修理にかかわらず、修理が必要と判断される場合、本製品の設置および取り外し、再設置費用については保証対象外となります。
参照元:トキワシステム公式HP(https://www.tokiwa-system.com/hosho/)
【選定基準】
2022年6月1日調査時点において、「制震ダンパー」「制震装置」「制震システム」でGoogle検索して表示される全ページおよび「一般社団法人
日本免震構造協会」公式サイトに社名が掲載されている中から、木造建築物を対象に制震機能のある装置をリリースし、「実績、実験結果、制震材の数的情報ページがある製品」という条件をクリアしたメーカーを3社選出(大手ハウスメーカー標準採用の独自開発製品を除く)。
下記に「素材別・制震ダンパー比較表」をご用意しました。技術担当者や決裁者など社内理解を得る際や、稟議書の添付資料としてご活用ください。