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制震ダンパーおすすめ比較3選【全64製品を徹底調査│まもるんぱー】 » 制震ダンパーは意味がない?お施主様からよくある質問 » 多雪地域で制震ダンパーは効果を発揮するか?

多雪地域で制震ダンパーは効果を発揮するか?

多雪地域でも、制震ダンパーの設置で地震による建物の変形や揺れの低減が期待できます。本記事では、地震時に積雪の重量が住宅に与える影響や制震ダンパーの効果、設置時の注意点を解説します。

地震時に積雪の重量が住宅に与える影響

多雪地域で地震に備える際は、屋根に雪が積もって建物全体の重量が増した状態を想定しておくことが大切です。雪がない時期とは建物に加わる重量が異なります。屋根への積雪によって建物上部が重くなるため、地震時の揺れ方が変わる点に注意が必要です。

積雪量は季節や気象条件によって変化するため、雪のない状態だけを前提に地震対策を考えるのは適切ではありません。建設地の積雪条件を踏まえ、冬季に建物の重量が増えることも想定して構造を検討する必要があります。

多雪地域では積雪の重さだけではなく、屋根に雪がある状態で水平方向の地震力を受けることまで考慮し、構造を計画することが大切です。

多雪地域における制震ダンパーの効果

多雪地域の住宅に制震ダンパーを設置することで、地震による建物の変形を抑える効果が期待できます。制震ダンパーは、建物に伝わった地震エネルギーを吸収し、揺れを抑える働きがある装置です。建物の変形を抑えることにより、柱や梁、壁、接合部などに生じる損傷の軽減が期待できます。

多雪地域で制震ダンパーを設置するときの注意点

建物に適した制震ダンパーの種類を選ぶ

制震ダンパーには、いくつかの種類があります。設置する際は、建物の構造や規模、想定する揺れ、ダンパーを設置できる場所などを確認したうえで、条件に合った種類を選択することが大切です。

多雪地域の場合は、積雪による建物の重量変化を考慮してダンパーを選定しましょう。ダンパーの特徴だけに注目すると、建物に合わない製品を選択してしまうおそれがあるため、注意が必要です。

適切な場所に設置する

制震ダンパーをどこに設置しても、同じような効果が得られるわけではありません。地震時の建物の揺れ方を想定したうえで、適切な場所に設置する必要があります。建物の一部分だけに偏ると想定した働きを得られないおそれがあるため、建物全体のバランスを踏まえることが大切です。

制震ダンパーの種類によっては新築時のほか、既存住宅に後付けできる場合があります。構造設計と現場施工を分けるのではなく、設計段階で制震ダンパーをどのように取り付けられるかを検討しておきましょう。

設置後の点検・維持管理を継続して行う

制震ダンパーは、地震に備えて長期間使用する装置です。住宅が完成した際だけではなく、設置後の点検方法や維持管理についても確認しておきましょう。製品によって点検方法や交換の要否・時期などが異なるため、採用前にメーカーが示す維持管理方法を把握しておくことが必要です。

多雪地域では、採用する制震ダンパーが設置環境に適しているかを確認しておくことも大切です。住宅建築後に確認しにくい場所へ設置するため、点検や交換が必要になった際の作業方法も事前に確認しておきましょう。

多雪地域における制震ダンパーの設置方法を検討しよう

多雪地域で地震に備える際は、雪への対策も含めて検討する必要があります。屋根の積雪によって建物上部の重量が増すため、地震エネルギーを吸収して建物の揺れや変形を抑える制震ダンパーの設置が耐震対策の選択肢の一つです。制震ダンパーを導入する際は、積雪量や建物の構造、重量、間取り、設置場所などを総合的に検討しましょう。

重視するポイントで比較する
新築向け制震ダンパー・制震壁3選

新築へ制震を取り入れる工務店・住宅会社に向けて、設計・施工で重視するポイントから3製品を比較します。自社の間取り・工法への取り入れやすさ、施主へ提案する際の根拠、耐力壁との一体化に着目しました。各製品の短い紹介と比較項目から候補を絞り、詳しい仕様・条件を下段で確認してください。

間取り・施工性を重視
間取りへの影響を抑え
現場にも取り入れやすい

αダンパーExⅡ

トキワシステム

柱と梁の接合部付近に取り付けたαダンパーExⅡ

画像引用元:提供資料

  • 小型の油圧ダンパーで、間取りへの影響を抑えて制震を取り入れられる
  • 専用ビスで取り付けられ、自社の大工で施工できる
  • 無料の配置計画で設置位置や金物との干渉を相談し、施工前に納まりを検討できる
対応住宅
  • リフォーム
  • 新築
価格
要問合せ
サイズ
55mm×245mm×145mm(※1)
設置本数
8本〜24本/30坪〜40坪
施工期間
2〜3時間/1棟あたり(※2)

技術・解析の裏付けを重視
解析結果をもとに
制震の効果を説明できる

TRCダンパー

住友理工

木造の軸組に取り付けたTRCダンパー

画像引用元:住友理工公式HP(https://www.sumitomoriko.co.jp/trc-damper-wh/lineup/trc30a.html)

  • 住友理工の防振ゴム技術を応用し、採用する技術の背景を施主に説明できる
  • 1棟ごとの無料解析で、見込まれる制震効果を確認して採用を検討できる
  • プラン別の解析結果と配置図で、効果を比較しながら本数・配置を検討できる
対応住宅
  • リフォーム※
  • 新築
価格
要問合せ
サイズ
1,195×134×54mm
(TRC-30A本体)
設置本数
要問合せ
建物ごとの解析で検討
施工期間
約30分/1か所
(メーカーの目安)

耐力壁との一体設計を重視
耐力壁に制震と
復元力を組み込める

X-WALL

アイ・エム・エー

木造住宅の壁に取り付けたX-WALL

画像引用元:アイ・エム・エー公式HP(https://www.imanet.jp/xwall/xwall02/)

  • 壁倍率2.8・3.4の認定仕様で、壁量の確保と制震を合わせて計画できる
  • 耐力壁にダンパーを組み込み、揺れに耐える力と吸収する働きを持たせられる
  • 復元力間柱のしなりで、繰り返す揺れに粘り強く抵抗する壁をつくれる
対応住宅
  • リフォーム※
  • 新築
価格
要問合せ
サイズ
要問合せ
認定仕様の適用寸法を確認
設置本数
要問合せ
必要な壁の枚数・配置を確認
施工期間
要問合せ

※1:αダンパーExⅡの寸法図には、最大幅55mm・墨出し寸法245mm・取付金具の寸法145mmが示されています。表の数値は単純な外形寸法の3辺ではありません。公式パンフレットの寸法図(6ページ)をご確認ください。

※2:αダンパーExⅡの2〜3時間は、公式FAQで案内されている20坪程度・ダンパー12本の場合の目安です。現行製品ページでは、40坪・1人の場合に約半日と案内されています。面積・本数・作業人数に合わせて施工時間を確認してください。

※3:TRCダンパーとX-WALLはいずれも新築・リフォームに対応しています。ただし、建物の工法・構造や製品ごとの施工条件によっては設置できない場合があります。詳しくはTRCダンパー公式サイト、X-WALL公式サイトをご確認ください。

選定基準:新築の木造住宅への導入を検討でき、公式HPで製品仕様と導入時の支援を確認できる製品から、上記の重視点に合う3製品を紹介しています(2026年10月22日確認)。掲載順は性能の順位ではありません。

制震は耐震設計と組み合わせて検討する対策です。壁倍率は耐力壁としての評価値であり、数値だけで制震効果は比較できません。対応工法・設置条件・費用は、計画中の建物に合わせて各社へ確認してください。

制震ダンパー導入時に役立つ
行政機関の地震関連サイト

制震ダンパーの選び方が
わからない人へ
特徴別制震ダンパー3選